7月 29

エアコンの取外方法をWEBで公開するのはある意味タブーなのかもしれませんが、これだけで食べていける程簡単な世界でもない事や、エアコン工事では初心者向けの作業で事故がおきる可能性も低いので、あくまでも自己責任の範疇という事でルームエアコンの取外しの工事方法を説明します。(業務用エアコンはこの方法では出来ません。)

エアコンの取付・取外しは専門業者にやって貰う事が基本ですが、引越直前にエアコン工事依頼を忘れた!とか、処分するだけなので壊れても構わないという場合の、あくまでも、緊急措置としての簡易的なエアコン取外の手順です。
しつこいようですが、これで機器に問題が生じたりしても当方では一切責任は負いかねます。また、見よう見まねで事故が起きてしまうと元も子もないので、あえて実例写真掲載は控えておきます。(基本的に工具を使いこなせる方であれば構造の理解も可能だと思います。)

尚、室外機が天井から吊ってあったり、壁に掛けてあったり、室内機が2階で室外機が1階のような設置形態の場合に関しては、今回の手順通りで作業できない場合や危険が伴いますので安易に作業されない事を事前に注意しておきます。

必要な道具
・脚立60~90cm(椅子は危険なので×)、スパナ2本、プラスドライバー、六角レンチ、カッター、ニッパー、ペンチ、ビニールテープ。最低限、これが準備できなければ辞めた方が無難です。

手順 絶対に順番を守って行ってください。(勝手に短絡したり順番を変えたりすると事故のもとです。)

【冷媒ガス回収=ポンプダウン】

室内01.エアコンを冷房運転にします。(強制運転でも可)
室外01.配管や電線がつなぎ込んである部位に蓋があれば外します。
室外02.室外機のコンプレッサーが始動する(目安:ファンが回っている)のを確認してから、高圧(細管)側の弁キャップをスパナで外し、内部に六角レンチを入れて弁を締めます。
室外03.30秒程度でコンプレッサーの動作音が変わります。(目安:低音→高音)
室外04.室外機の低圧(太管)側の弁キャップを外し六角レンチで締めます。きちんと閉まっているか再確認もしましょう。
室内02.エアコンを停止します。

ここまでで冷媒ガスが室外機側に回収されます。例え処分目的であっても冷媒ガスを大気中に放出することは法律で禁じられていますので必ず回収してください。(怠ると1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金が課せられます)
もし、機器が壊れてガスが回収できない場合は自分での工事は諦めて業者に相談してください。

【取り外し作業→室外から】

室内03室内の電源コンセントを抜きます
室外05.冷媒管に巻き付けてあるテープ類にカッターで切れ目を入れて全て除去します。(これはゴミです)また、配管カバー等がある場合も外しておきます。(コーキングがしてある場合はカッターで切れ目を入れれば外れます。)
室外06.冷媒管が室外機に接続してあるナットをスパナで外します。再利用する場合は穴から異物が混入しないようにビニールテープで目張りをしましょう。
室外07.もう一度、コンセントが抜かれている事を確認した上で、電線を外します。(ドライバーで外しても良いのですが、接続部付近をニッパーでカットしてもOKです。)
室外08.室外機に接続されているものが無くなったら蓋などを元に戻します。

 ここまでで室外機は移動可能になるはずです。

【取り外し作業→室内】

室内03.室内機の下部にあるツメを押して少し手前に持ち上げます。このままでは機器は外れないので強く持ち上げない事。あくまでも作業する隙間を作るという事です。(慣れないとうまくいきません。無理はしないように。)
室内04.室内機から出ている冷媒管の4~50cm位の所を手で探るとナットのある接続部が解ると思いますので、その付近の断熱材をカッターで切り開きます。ついでに上記「室外05」と同様にテープ類も外します。
注:接続部が室内側にない場合もあります。このときは室外側をチェックしてください。
室内05.冷媒管をつないでいるナットを2本のレンチで外します。(高圧側と低圧側の2箇所あります)外した冷媒管の穴から異物が混入しないようにビニールテープで目張りをします。
※取付の際にかなり強く締め付けられている場合や、使用期間が長いとナットが外れない事が多々あります。このときは接続配管側(室内機から出ている配管の逆)をペンチで挟んで折ってしまいましょう。取付の際に業者さんに加工して貰えばいいです。

室内06.室外側に電線(1or2本)とドレンホースが出ていると思いますので、カットせず室内側にたぐり寄せます。(水漏れ注意。)
室内07.室外機と繋がっていた配管(冷媒管)は、折らないように室外側へ出します。
室内08.外部に繋がっている配管や配線が完全に分断されている事を再確認して、室内機をゆっくり上に持ち上げ、フックが外れたら手前に引き下ろします。このとき、ドレンパン内部の水が漏れる事がありますので出来るだけ平行を保ってください。
室内09.室内機が固定してあった金属パネルをドライバー(ボルトオンの場合はスパナ)で外します。

 これで室内機が移動可能になったはずです。

【取り外し作業→仕上げ】

室内10.電線とドレンホースを直径50cm位に丸くまとめて、室内機の裏手にビニールテープで固定します。配管は目張りをして機器に収納しますが、L型に数カ所加工がしてあって真っ直ぐに戻せそうにないと感じたらそのままにして運びます。※室内機から出ている配管の根本を無理に曲げないように!!折れやすいです。
室外09.単体になった冷媒管を直径1m位の円になるように、ゆっくり慎重に丸めビニールテープで固定します。尚、配管は接続前までは比較的容易に曲げることができますが、冷媒ガスを通して数年使ったものは簡単には曲がりません。無理に曲げようとすると折れてしまい、再利用は出来なくなりますのでご注意下さい。

室内・室外 エアコンの穴は専用キャップで塞ぎますが、無ければ新聞紙などを丸めて入れておきましょう。

【補足説明】

リモコンは紛失しないよう、室内機にテープで固定しておくと良いです。(長期保管なら電池は抜いておく事。)
テープ類以外は再利用する事がありますので、捨てずに引っ越し先に持って行ってください。
手順通りに作業が完了すれば再利用は可能なはずです。
最後に、取付業者さんが来られたら事情を説明し、自身で取り外した旨を必ず伝えてください。(配管などのまとめ具合を見れば直ぐに解りますが・・・)
また、室内機を外した際に水が沢山出た場合は基盤が濡れている事があり、移設直後に通電すると壊れる事があります。これは数日間天日で乾かせば使えるようになりますので、再利用は慌てず後日に行って貰いましょう。

 以上で作業終了です。お疲れ様でした。

通常、プロの工事屋さんであれば20~30分以内でこの作業を行います。
この作業に4~5000円(一般的な相場)が高いと感じるかどうかはお客様次第です。取外し自体は決して難しいものではありませんし、上記手順に関して言えば工事士の免許は不要ですから、腕に自信のある方なら挑戦してみるのも良いと思います。

尚、取付工事は取外のように安易ではありません。専用の工具(真空ポンプ、フレアツール、パイプカッター、レベル、電動ドライバー)などが必要になりますし、取付場所に応じて配管の加工や水漏れ防止など柔軟な対応も必要になります。必ず専門業者さんにお願いしましょう。

投稿者 awpek \\ tags: , , ,

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